*文中の「中日言語学院」とは、ホープ外国語学院の2013年2月までの旧名です。
私が中日言語学院の門を叩いたのは3年前の4月でした。以降、私の人生は大きく変わりました。
私は今、大阪市北区にある中国人教会で役員でもあり、会社ではあたりまえのように中国語でメールを送り、また中国や台湾に友人も作ることができました。もちろんビジネスでも、普通にメールを使ってコミュニケーションする機会が次第に増えております。
中国人にも当然、日本人と同じように個人個人の性格が異なり、私達とは根本から違う生活体験を持ち、顔つきは似ているとはいえど、異文化の生活習慣や掟をもちます。
当然それを知ったところで金儲けやおいしい思いはできません。
ただ足元を見ると、日本の島を超えて、広大な中国大陸にも自分自身の道がぼんやり続いていることに気がつきます。
そのような体験は、取替えのできない誰も奪うことのできない財産です。私は現在の自分自身を少し好きになりました。
さて、話は変わりますが、台湾には日本(語)族と呼ばれる人々がおります。
彼らは、台湾の日本軍占領下で日本語教育を受けた人々です。彼らのアイデンティティは、日本語で育まれました。そのような方々が今の台湾の発展の礎を築きました。
わたしは、その日本語族のある老人から、教会への導きの種を得ました。
そして、わたしは日本人として、中国語教会へと赴きました。そのように異文化にいる人々との出会いは、やはり言葉の交流がすべての始まりで、不思議な現象を引き起こすものだと思います。
また、今の友人は8年前、結婚により日本のビザを得ました。中国に残した一人の子供を育てるためにお金が必要だったのです。そして、8年間日本で生活し日本の暮らしに今も苦しみ悩みつつも、日本人の中で歩んでいます。そして、その友人を励ましたのは日本語でもあったのです。
一方上海戸籍を持つ友人は、QQというチャットソフトで出会った人です。
彼女は、愛する夫と息子とともに毎日明るく暮らしています。僕には多くの中国の現代詩を教えてくれました。とくに下記の詩は、印象深いものです。この詩から、ある中国テレビドラマを知り、そこから、中国語人の日常会話に親しむきっかけになりました。
そのように、小さなエピソードは数限りなくあります。
そのような経験のすべてが、中日言語学院で学んだ中国語の基礎力のおかげです。そして、正しい発音こそが、中国語の要です。
中国人と簡単な会話をするとき、発音の良さをほめられることが多いのには驚きました。(お世辞も多々あるとは思いますが。。)またわずかな発音の違いで全くことなった意味になってしまうのも中国語の特徴なので、そういう時、発音をしっかり学ぶ重要さを日に日に感じるばかりです。
また、中国語は簡体字が標準語だとしても、ある程度基礎を学べば、思ったより早く読めるようになり驚きました。
同じ漢字文化ならではの恩恵も受けられるのは、ありがたいものです。
それをしっかり教えてくださった、張音先生、2年以上付き添ってくださった何先生をはじめ、先生やスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
私はもう40歳になりましたが、一度、中国の地で少しだけでも生活したいと思っています。その時、私は中国で何を見て、何を学ぶのでしょうか?
それでは最後に、先の上海の友人が教えてくれた詩を紹介して終わります。とりとめのない文章に付き合っていただき
ありがとうございました。
舒婷:《致橡树》
我如果爱你——
If I love you --
绝不像攀援的凌霄花
I will never be a trumpet creeper
借你的高枝炫耀自己
Clinging to your body to highlight my height
我如果爱你——
If I love you --
绝不学痴情的鸟儿 I will never be a spoony bird
为绿荫重复单调的歌曲 Repeating the monotonous song for a green shade
也不止像泉源 Nor a spring
常年送来清凉的慰藉
That brings perennial cool solace
也不止像险峰 Nor steep peak
增加你的高度,衬托你的威仪
That increases your highness, reflect your eminence
甚至日光 Even the sunlight
甚至春雨 Even the spring rain
不,这些都还不够 No, all these are not sufficient
我必须是你近旁的一株木棉 I must be a ceiba stand by your side
作为树的形象和你站在一起 A tree
根,紧握在地下
With roots clinched underground
叶,相触在云里
And leaves touched in the cloud
每一阵风过 We nod to each other
我们都互相致意
When each gust passes by
但没有人 But nobody
听懂我们的言语
Can understand our words
你有你的铜枝铁干
You have your iron body
像刀、像剑,也像戟
Like a knife, a sword, as well as a halberd
我有我的红硕花朵 I have my red flowers
像沉重的叹息 Like a heavy sigh
又像英勇的火炬 And a valiant torch
我们分担寒潮、风雷、霹雳 We share cold, storms and thunders
我们共享雾霭、流岚、虹霓
We enjoy brume, mist and neons
仿佛永远分离 Seems we are part always
却又终身相依 But we are together forever
这才是伟大的爱情 Only this can be called a great love
坚贞就在这里 The loyalty is this
爱——
不仅爱你伟岸的身躯
Not only your manful body I love
也爱你坚持的位置,足下的土地 But also the place you hold, and the land under your foot |